意外と知らない不動産にまつわる豆知識①
2025年04月25日
不動産業界にはあまり知られていない雑学や豆知識がたくさんあります。
不動産に関する知識がないことによって思い違いや勘違いをしてしまい、物件が見つからなかったり、損をすることもあったりします。
そこで今回から定期的に知っておくと得する意外と知らない不動産にまつわる豆知識をシリーズでご紹介します。
第一弾の今回は、不動産の募集広告の「××駅まで徒歩〇分」という部分の表示についての豆知識です。
歩くスピードというのは人それぞれです!一体どのような基準・方法で計測して表示しているのでしょうか?
意外と知らない不動産にまつわる豆知識①徒歩○分は何メートル?
募集広告に記載の「徒歩○分」。
最寄り駅からの距離を示す単位として使われていますが、これには明確な基準が定められています。
この基準は公正競争規約施行規則において定められているもので、不動産広告における徒歩1分は80mに統一されています。
一般的な健康体の女性が歩くスピードとして基準にされています。
なお、80mから端数が出た場合は、表示を1分切り上げる決まりになっています。
駅まで800mちょうどなら徒歩10分と表示できますが、810mでは徒歩11分と表示しなければなりません。
また信号の待ち時間や歩道橋、坂道などの存在は考慮されていません。
そのため徒歩10分と表示されている物件から駅まで歩いてみると、場所によっては実際にはさらに時間がかかる場合もあります。
物件から駅までの所要時間を徒歩10分と表示されていても、実際には遥かに時間がかかった経験をもつ方も多いでしょう。
あくまで広告に記載された所要時間は「徒歩1分=80m」で計算した道路距離だということを理解したうえで、必ず契約する前に実際に歩いてみて計測してみましょう。